特別加入制度 徹底活用ガイド

こんな人も?特別加入の対象者を紹介!

一人親方労災保険には、どのような人が加入できるのでしょうか。「一人」親方というくらいですから、一人で業務を行う人、つまり従業員を使わず、自分の体ひとつで仕事をしている人が該当します。また、この一人親方の下で仕事をする人も、特別に加入することが認められています。つまり、家族で職人さん的な仕事をしているのであれば、職人さん本人(=一人親方)だけでなく、お手伝いする家族についても、労災保険への加入が特別に認められているのです。

では、加入できる業種について少し細かく見ていきましょう。代表的な業種として挙げられるのは、土木業や建設業です。具体的には、大工さんや左官さん、とび職人やはつり工などです。また、平成24年からは、高圧水での洗浄作業や側溝などに溜まった堆積物の除去といった、原発事故に伴う除染作業員も一人親方に加えられました。

次に挙げられるのは、車を使うお仕事です。個人タクシーや個人で貨物運送業をされている場合(例えば赤帽さん)などです。バイク便や自転車便を個人で営んでいる人もこれに含まれます。

このほか、漁師さんや、林業に個人で従事する人も加入できます。林業の場合の具体例として、植林や伐採をしたり、炭焼きをしている場合が挙げられます。さらには、不用品の回収や選別、解体を行っている廃品回収業者さんも特別加入の対象になります。さらに、最近は少なくなりましたが、医薬品の設置販売、つまり「富山の薬売り」も、一人親方労災保険に加入することができます。